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解説組織開発

マーケティングパターン|マーケティングが​機能するための行動を、​組織に埋め込む

書籍『マーケター1年目の教科書』の表紙

ORIGIN

『マーケター1年目の教科書』から

著書『マーケター1年目の教科書』をもとに、マーケティングの仕事の進め方を50のパターンにまとめ、2026年10月に、そのうち28のパターンと新しい内容を合わせて38枚のカードにしました。カードにしていない22のパターンも、このページで読めます。

フォレスト出版|2022

顧客調査をしたあと、何を決めればよいのか。施策を進める前に、誰と何を確認すればよいのか。

マーケティングの仕事には、進め方に迷う場面が数多くあります。

このページでは、そうした場面で使える問いと手順、仕事を終える目安、よくあるつまずきを、38枚のカードと22のパターンに整理しています。

黒澤友貴(株式会社なぞる 代表取締役)|公開日 2026.10

パターンランゲージとは

パターンランゲージは、実践の中で繰り返し役立ってきた工夫を、ほかの人も使えるように名前と文章でまとめる方法です。「どんな場面で、何に困り、どうするとよいか」を共有し、経験から得たコツを仕事に生かします。

  • どんな場面で使うかを示す
  • 何に困っているかを示す
  • どうするとよいかを示す
  • 経験から得たコツを、仕事で使える形にする

パターンランゲージの型

どんな状況で、どんな問題が起きるのか。そのときどう行動すると、何が変わるのか。この4つを組み合わせて説明します。

状況 ⇄ 問題 ⇄ 解決 ⇄ 結果

  1. 01状況どんな状況か
  2. 02問題どんな問題が起きるか
  3. 03解決そのときどう行動するか
  4. 04結果何が変わるか

このサイトの各パターンは、一般的な型を踏まえつつ、問い・手順・完了の状態・つまずきの形で読みやすく整理しています。建築家クリストファー・アレグザンダーの『パタン・ランゲージ』に由来する考え方です。

この記事のポイント

  • マーケティングが機能するための行動を、組織に埋め込むために作成している
  • 顧客理解・戦略設計・企画構想の3つのデッキと共通カード、計38枚のカードにまとめている
  • マーケターの仕事を「問い・手順・完了の状態・つまずき」の形で書いたもの
  • カードごとのプロンプトで、AIからヒントをもらいながら考えられる
  • カードにしていない22のパターン(実行・計測と改善・組織づくりなど)も、場面ごとに読める
  • 課題から選び、組み合わせて使う

38枚のカード

顧客理解・戦略設計・企画構想の3つのデッキと共通カードです。カードを押すと裏返り、左右にスワイプすると前後のカードへ進みます。カードごとのプロンプトで、AIからヒントをもらいながら考えられます。

38枚を、順番にすべて使う必要はありません。デッキを1つ選び、次の3つの手順で使います。

  1. 01

    デッキを1つ選び、問いに○△×をつける

    12枚の問いに、一人ずつ○(資料や数字で示せる)・△(担当者の頭の中にある)・×(答えられない)をつけます。

  2. 02

    最初に×がついたカードを1枚選ぶ

    全員の○△×を並べ、デッキの並びで最初に×がついたカードから取り組みます。

  3. 03

    裏の「最初の一歩」から始める

    はじめての人は裏の「最初の一歩」から、経験のある人は表の「深める問い」から入ると、同じカードを一緒に扱えます。AIからヒントをもらうときは、カードのプロンプトを使います。

顧客01 1 / 12

カードをタップすると裏返ります。左右にスワイプすると前後のカードへ進みます。

表。問い:どの顧客を優先して支援するか。ことばの意味:セグメント=買う状況や目的が似た顧客のまとまり。ターゲット=その中で優先する顧客

顧客理解|誰か

優先する顧客を選ぶ

セグメンテーション・ターゲティング

問い

どの顧客を優先して支援するか

AIからヒントをもらう答えではなく、考えるためのヒント
  1. プロンプトをコピーして、使っているAIに貼りつけます。
  2. 最後の「私の状況」に、事業・商品と困っていることを書きます。
  3. AIの質問に、自分の仮説を書いて返します。
Claudeで開くChatGPTで開く

顧客理解の12枚

顧客にとっての価値を捉えるためのカードです。押すと、そのカードを上に開きます。

誰か

何を求めるか

どう選び、続けるか

どう知るか

PDFのご請求

全38枚の表と裏をまとめたPDF(画面で読める版と、印刷用のA4・A6)は、ご請求いただいた方に担当者からメールでお送りしています。

全38枚のPDFを請求する

カードにしていない22のパターン

カードにしていない22のパターンです。実行・計測と改善・組織づくりなど、カードのあとに続く仕事で使います。

知る1 調査1

既存顧客からのフィードバックをもらう方法を整理するのイラスト

11調査

既存顧客からのフィードバックをもらう方法を整理する

いつ、誰が、どのように顧客の声を集めるかを決めます。

問いいつ、誰が、どのように顧客の声を集めるか

アウトプットフィードバック収集の運用設計

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決める2 戦略1

マーケティング予算計画を整理するのイラスト

22戦略

マーケティング予算計画を整理する

目標と施策の優先順位をもとに予算を配分し、見直す時期も決めます。

問いどの施策にいくら使い、いつ見直すか

アウトプット予算配分表

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つくる3 設計6

強化するチャネルを見極めるのイラスト

24設計

強化するチャネルを見極める

顧客に届くか、信頼を得られるか、費用に見合うかを比べ、注力する媒体や場を決めます。

問い届けたい顧客と出会うために、どの媒体や場に力を入れるか

アウトプットチャネル優先順位表

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各メッセージの一貫性をチェックするのイラスト

26設計

各メッセージの一貫性をチェックする

Webサイトや広告、営業資料を見比べ、伝える価値や説明に食い違いがないかを確かめます。

問い媒体ごとに、伝える価値や説明が食い違っていないか

アウトプットメッセージ一貫性チェック表

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セグメント別の営業戦略を整理するのイラスト

27設計

セグメント別の営業戦略を整理する

顧客層ごとの課題に合わせて、提案する内容や商談の進め方を決めます。

問い顧客層ごとに、何を提案し、どのように商談を進めるか

アウトプットセグメント別営業方針

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商談シナリオをアップデートするのイラスト

29設計

商談シナリオをアップデートする

商談で確認すること、説明すること、次回までに行うことを整理します。

問い商談で何を確認し、何を説明し、次に何を約束するか

アウトプット商談シナリオ

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ヒアリングや提案テンプレートを更新するのイラスト

30設計

ヒアリングや提案テンプレートを更新する

商談で得た気づきをもとに、質問項目や提案資料のひな型を更新します。

問い毎回確認する質問と、提案に必要な情報は何か

アウトプットヒアリング/提案テンプレート

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アップセル・クロスセル計画をつくるのイラスト

31設計

アップセル・クロスセル計画をつくる

顧客の利用状況や新たな課題を確認し、上位プランや関連商品を提案する機会を考えます。

問いどの顧客に、どんな追加提案が役立つか

アウトプットアップセル・クロスセル計画

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動かす4 実行5

コンテンツ企画・計画表を作成・アップデートするのイラスト

34実行

コンテンツ企画・計画表を作成・アップデートする

誰に何を届けるかを決め、内容、担当者、制作・公開の予定を一覧にします。

問い誰に、どんな情報を、いつ届けるか

アウトプットコンテンツ計画表

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コンテンツ・資料を制作するのイラスト

35実行

コンテンツ・資料を制作する

読者が知りたいことと読後にしてほしいことを明確にし、原稿や資料をつくります。

問い読み手が知りたいことに答え、次の行動を判断できる内容になっているか

アウトプット公開用コンテンツ/資料

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オンボーディングフローを整理するのイラスト

36実行

オンボーディングフローを整理する

利用開始後に必要な案内や支援を整理し、顧客が使い続けられるようにします。

問い使い始めの顧客が困らないために、どんな案内や支援が必要か

アウトプットオンボーディングフロー図

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FAQの更新をかけるのイラスト

37実行

FAQの更新をかける

よくある質問をもとに、顧客が自分で疑問を解消できる説明を整えます。

問い顧客は、疑問への答えを自分で見つけられるか

アウトプット更新されたFAQ

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顧客と信頼関係を築く方法を整理するのイラスト

38実行

顧客と信頼関係を築く方法を整理する

約束を守る、進捗を伝えるなど、日々の対応で大切にする行動を決めます。

問い日々の対応の中で、顧客の信頼を得るために何をするか

アウトプット接点別の信頼づくり指針

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学ぶ5 計測・改善3

新たに取得するデータを整理するのイラスト

40計測・改善

新たに取得するデータを整理する

何を判断したいかを確認し、不足しているデータと集め方を決めます。

問い何を判断するために、どんなデータが足りないか

アウトプット追加データ取得計画

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ダッシュボードを整理するのイラスト

41計測・改善

ダッシュボードを整理する

誰が何を判断するかをもとに、表示する指標と確認する頻度を決めます。

問い誰が、どの数字を見て、何を判断するか

アウトプットダッシュボード仕様と運用ルール

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各集客施策のROIの現状と目標を整理するのイラスト

42計測・改善

各集客施策のROIの現状と目標を整理する

同じ期間・計算方法で各施策の費用と成果を比べ、予算配分を見直します。

問い各施策にかけた費用は、どのくらい利益につながっているか

アウトプット施策別ROI表

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チームで進める6 組織づくり6

ステークホルダーマップとコミュニケーション課題を整理するのイラスト

45組織づくり

ステークホルダーマップとコミュニケーション課題を整理する

協力が必要な人とその関心事を整理し、誰に何を相談するかを決めます。

問い誰の協力や承認が必要で、何を相談すべきか

アウトプット関係者マップとコミュニケーション課題リスト

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新たにつながりたい人・コミュニティを整理するのイラスト

46組織づくり

新たにつながりたい人・コミュニティを整理する

取り組みに必要な知識や協力を確認し、相談したい人やコミュニティを探します。

問い社外の誰に、何を相談・協力してもらいたいか

アウトプット外部ネットワーク計画

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情報を社内共有する方法を整理するのイラスト

47組織づくり

情報を社内共有する方法を整理する

誰に何を伝えたいかを整理し、共有する場所や頻度、意見を聞く方法を決めます。

問いどの情報を、誰が仕事に使えるように共有するか

アウトプット社内共有の運用設計

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会議体を整理するのイラスト

48組織づくり

会議体を整理する

各会議で決めること、参加者、頻度を整理し、重複や不足を見直します。

問い各会議は何のために開き、誰が参加して何を話し合うか

アウトプット会議体の一覧と議題ルール

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チームの指針をつくるのイラスト

49組織づくり

チームの指針をつくる

仕事で迷いやすい場面を挙げ、判断や行動の基準を具体例とともに決めます。

問い仕事で迷ったときに、何を優先して判断するか

アウトプットチーム指針

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コンサル・アドバイザリーの活用方法を整理するのイラスト

50組織づくり

コンサル・アドバイザリーの活用方法を整理する

外部に依頼する仕事、社内で判断すること、支援後に社内へ残すものを決めます。

問い何を外部に依頼し、社内では何を判断・担当するか

アウトプット外部活用の方針メモ

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市場志向とのつながり

マーケティングが機能している組織は、市場の情報を集め、社内に広め、それをもとに動いています(市場志向)。カードとパターンは、この3つを日々の行動にしたものでもあります。

  • 集める01〜11 の調査のパターン
  • 広める45 ステークホルダーマップ、47 情報の社内共有
  • 動く21 やめることのリスト、22 予算計画、42 ROI、48 会議体

「広める」には、部門の境界を越えて情報を運び、翻訳する人の行動が欠かせません。

組織で使うとき

マーケティングマネジメント with AI では、組織の状況に合わせて必要なパターンを選び、AIエージェントと人の役割分担を整えたうえで、日々の仕事に組み込みます。研修・ワークショップでは、パターンを題材に、参加者が自社のテーマで手を動かします。

#9・#16、#15・#26 は、AIで動かせる Skills(業務手順書)サンプルとしてお渡ししています。

出典

  • Alexander, C., Ishikawa, S., & Silverstein, M. (1977). A Pattern Language: Towns, Buildings, Construction. Oxford University Press.
  • クリエイティブシフト「パターン・ランゲージとは」(https://creativeshift.co.jp/pattern-lang/)
  • 栗原康太・黒澤友貴『マーケター1年目の教科書』フォレスト出版、2022年。
  • 黒澤友貴・矢倉和雄『AI時代に差がつくマーケティング思考力トレーニング』フォレスト出版、2026年。
  • 38枚のカードと22のパターン:株式会社なぞる「マーケティングパターン」(2026年10月版)