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MARKETING TRACE

ホーム/マーケティングトレース

マーケティングトレースはブランドが選ばれる理由の、裏側を読み解く。

企業やブランドのマーケティングをなぞり、自分たちの仕事に活かすための方法論です。

  • なぜ、そのブランドは選ばれているのか。
  • どんな顧客に、どんな価値を届けているのか。
  • 商品や価格、売り方、伝え方には、どんな工夫があるのか。

観察し、考え、置き換える。その繰り返しが、マーケティングの見方を変えます。

仮想カフェのマーケティングトレース →マーケティングトレースを試してみる →

ORIGINS

2018年から、磨き続けてきた方法論。

マーケティングトレースは、2018年になぞる代表の黒澤が考案した学習の方法です。

優れた企業やブランドのマーケティングをなぞり、自分たちの仕事に置き換えて考える。その手順を、コミュニティと研修の現場で磨いてきました。

方法論をまとめた書籍

基礎となる思考法から、AIを活用した実践まで、状況に合わせてご覧いただけます。

  • 書籍『AI時代に差がつく マーケティング思考力トレーニング』の表紙

    『AI時代に差がつく マーケティング思考力トレーニング』

    黒澤友貴・矢倉和雄 著/フォレスト出版|2026年10月

    AIを情報収集や仮説出しのパートナーに活用しながら、人が問いを立て、次の一手を判断するための進め方をまとめています。

  • 書籍『マーケティング思考力トレーニング』の表紙

    『マーケティング思考力トレーニング』

    黒澤友貴 著/フォレスト出版|2020年

    企業の戦略をトレースし、マーケティング思考を身につける学習手法の原点となる1冊です。

STEPS

マーケティングトレースは、4つのステップで進めます。

好きなブランドや気になる企業を題材に、選ばれる理由を読み解きます。

特別なマーケティングの知識がなくても、4つのステップに沿って考えることで、新しい発見が生まれます。

  1. STEP 01ブランドを観察するそのブランドは、誰に、なぜ選ばれているのだろう?商品やサービス、顧客、競合、市場の変化を調べます。
  2. STEP 02選ばれる理由を考える顧客は、どんな価値を感じているのだろう?どんな人が、どんな場面で選ぶのかを想像し、ブランドの強みを考えます。
  3. STEP 03売れる仕組みを読み解くその価値は、どのように届けられているのだろう?商品・価格・売り場・伝え方の工夫と、それぞれのつながりを整理します。
  4. STEP 04自分の仕事に置き換える自分たちの仕事なら、何を活かせるだろう?他社の工夫の背景にある考え方を、自分たちの仕事に応用します。

観察する → 考える → 読み解く → 活かす。この繰り返しが、マーケティング思考を鍛えます。

SIMULATION

MARKETING TRACE SIMULATION

もし、いつものカフェをマーケティングトレースしたら?

何気なく立ち寄る、駅前のカフェ。そのお店は、なぜ選ばれているのでしょうか。どんな人が、どんな理由で訪れているのでしょうか。

仮想カフェを題材に、観察から市場変化・顧客・コンセプト・4P・成果までを、同じ言葉の流れでなぞります。

各SCENEでは「いま何をトレースしているか」を示しながら進めます。いつもの風景も、マーケティングの視点でなぞると、違って見えてくるかもしれません。

このコンテンツは、架空のカフェを題材にした思考シミュレーションです。観察・仮説・戦略設計の考え方を疑似体験することを目的としています。

SCENE 01|観察

人は、このカフェをどう使っている?

料理や接客の評価以外に、何が見えてくるだろう?

このSCENEでわかること:見たことと解釈を分けて記録する

一般的には料理や接客の評価に目が向きがちですが、マーケティングトレースでは、人がその場所をどう使い、どんな過ごし方や関係をつくっているかを観察します。

レンガの壁に灯る「Café」のネオン看板と、店先の日よけ
  1. 観察

    入店から着席まで

    どこで立ち止まり、何を見て、どう席を選ぶか。店に入るまでの動きも、観察の対象です。

  2. 観察

    席と持ち物

    窓際・壁際・中央などの選び方、荷物や上着の置き方。空間のどこを、どう自分の場所にしているかを見ます。

  3. 観察

    過ごし方の変化

    注文後に何を始め、どのタイミングで切り替えるか。一杯のあいだに起きる小さな変化を追います。

  4. 観察

    人とのやりとり

    同行者、店員、他の客との会話や距離の取り方。一緒にいる人と、ひとりの時間の使い方の両方に目を向けます。

  5. 観察

    場のルール

    声の大きさ、席の譲り方、長居や相席への反応など。明文化されていない約束事も、場の使い方を示します。

  6. 観察

    空間や道具の影響

    電源、テーブルの広さ、音楽、照明、カップやトレーが、行動にどう関わっているかを見ます。

  7. 問い

    当たり前にある日常を観察すると、何がわかるだろう?

一人で来た客が、窓際の席に座り、飲み物を置いてスマートフォンを見る。ここから「仕事をしている」「誰かを待っている」と決めつける前に、まずは見たことを分けて記録します。

事実見たこと
入店後、窓際に座る。飲み物を注文し、しばらくスマートフォンを見る。
仮説考えたこと
外の景色を見ながら休みたいのかもしれない。連絡を待っている可能性もある。
未確認まだ分からないこと
別の時間帯でも同じ席が選ばれるか。スマートフォンを見る前後で、行動がどう変わるか。

観察だけで本人の気持ちを断定しないことが大切です。行動の理由は、本人への聞き取りや、別の場面との比較を通じて確かめます。

観察メモは「見たこと/考えたこと/まだ分からないこと」の3つに分けると、事実と解釈が混ざりにくくなります。

SCENE 02|市場変化の仮説

世の中が変わると、カフェの価値も変わる?

AIが当たり前になる時代に、人は何を求めるのだろう?

このSCENEでわかること:事実と仮説を分けて、市場の変化を置く

画面を流れる数字とデータのイメージ
  1. 事実

    生成AIが仕事に浸透し、情報収集や文章づくりが速くなる。

    ここまでは、多くの職場で起きつつある変化です。

  2. 仮説

    その一方で、こんな欲求が生まれるかもしれない。

    自分の頭でゆっくり考えたい。情報から距離を置きたい。デジタルから離れた時間を持ちたい。

  3. 仮説

    一冊の本に集中したい。人と直接、話したい。

    これは実証された傾向というより、確かめるべき仮説です。

  4. 問い

    効率化が進むほど、あえて効率化しない時間にも価値が生まれるのではないか。

ここで置いた仮説が、次の顧客セグメントとインサイトにつながります。

SCENE 03|顧客セグメント

どんな人が、このカフェに来る?

このカフェを訪れる人は、みんな同じ理由で来ているのでしょうか?

このSCENEでわかること:来る理由の違いで顧客を分ける

年齢や職業で分ける見方もありますが、ここでは「何のために来るのか」「何を基準に選ぶのか」で顧客セグメントを分けてみます。

欲求
デジタルから離れ、自分のペースで考える時間を持ちたい。
選択基準
静かな空間、本との出会い、集中できる環境、関心の近い人とのつながり。
何を重視して選ぶか(3つのセグメントの比較)
観点ABC
早さ
価格
立地
座席・電源
静けさ
本や人との出会い

選んだ顧客セグメントの欲求が、次の顧客インサイトにつながります。

SCENE 04|顧客インサイト

まだ満たされていない欲求はどこにある?

新しい市場の変化から、ターゲットを考え直すと、何が見えるだろう?

このSCENEでわかること:市場変化と欲求が重なるところを見つける

市場変化の仮説と、顧客セグメントの欲求が重なるところに、インサイトの手がかりがあります。

SEGMENT|AI疲れのビジネスパーソン

01市場変化の仮説生成AIやデジタルツールを毎日使い、情報処理が増えている。
02顧客の欲求自分で考える時間を意識的に持ちたい。読書や対話に価値を感じる。
03利用場面仕事帰りに、駅前で立ち寄れる場所を探している。
「毎日AIを使っている。でも、何も見ず、何にも急かされず、自分の頭で考える時間が欲しい。」
  1. 定義

    市場変化の仮説

    生成AIやデジタルツールを毎日使い、情報処理が増えている。

  2. 定義

    顧客の欲求

    自分で考える時間を意識的に持ちたい。読書や対話に価値を感じる。

  3. 定義

    利用場面

    仕事帰りに、駅前で立ち寄れる場所を探している。

  4. 仮説

    顧客インサイト

    3つが重なるところに、まだ満たされていない顧客価値の可能性があります。行動と欲求で顧客を捉え直し、次のコンセプトにつなげます。

SCENE 05|ブランドコンセプト

その人にとって、どんな場所が理想?

誰の、どんな場所になるのか。

このSCENEでわかること:誰の、どんな場所かを一文で示す

自然光と木の椅子が並ぶ、落ち着いた客席
  1. 設計

    はじまりは、普通のコーヒーショップ。

    1Fは、これまで通り気軽に立ち寄れる場所として残します。

  2. 設計

    2Fに、選書された本屋が加わる。

    棚に並ぶのは、ゆっくり考えるきっかけになる本。

  3. 設計

    読書をする人が集まりはじめる。

    一杯のコーヒーと一冊の本。滞在の理由が変わります。

  4. 設計

    週1回、スマートフォンを使わない読書会が生まれる。

    読書を通じて、新しい視点や人と出会える。

  5. 定義

    AI疲れのビジネスパーソンの駆け込み寺。

CONCEPT

AI疲れのビジネスパーソンの駆け込み寺。

提供価値AIやデジタルツールから一時的に離れ、本を読み、自分の頭で考える時間を取り戻せる場所。

このコンセプトが、次の4Pの設計の軸になります。

SCENE 06|4Pの設計

どんな商品やサービスが必要?

コンセプトは、4Pの組み合わせでどう形になるだろう?

このSCENEでわかること:コンセプトが商品・価格・場所・伝え方にどう表れるか見る

4Pは別々の施策の寄せ集めに見えがちですが、コンセプトから生まれ、組み合わさることで顧客体験になります。顧客セグメントを切り替えて、設計がどう変わるか確かめてください。

CONCEPT|SEGMENT C

AI疲れのビジネスパーソンの駆け込み寺。

「毎日AIを使っている。でも、何も見ず、何にも急かされず、自分の頭で考える時間が欲しい。」

  • 01PRODUCT商品1Fのカフェ、2Fの書店、週1回の読書会。商品はコーヒーだけでなく「自分の頭で考える時間」。
  • 02PRICE価格飲食・書籍販売・読書会の参加費・会員制。提供価値に合わせて収益の組み合わせを考える。
  • 03PLACE場所駅前の立ち寄りやすい立地。1Fは日常づかい、2Fは読書と静かな時間のための場所。
  • 04PROMOTION伝え方「AIを閉じて、本をひらく。」SNSでの告知、読書会の紹介、参加者の口コミを活用する。

SCENE 07|顧客体験・事業成果

全体をつなげると、何が見える?

顧客の捉え方を変えると、あなたの事業はどう変わるだろう?

このSCENEでわかること:6つをつなぎ、反応から見直す循環を見る

ここまでのSCENEで置いた観察・仮説・設計を、同じ語彙で一枚に並べます。顧客体験と事業成果を見たあと、反応から見直す循環までがマーケティングの仕組みです。

  1. 01市場変化の仮説
  2. 02顧客セグメント
  3. 03顧客インサイト
  4. 04ブランドコンセプト
  5. 054Pの設計
  6. 06顧客体験・事業成果
  1. 仮説

    市場変化の仮説

    効率化が進むほど、考える時間に価値が生まれる。

  2. 設計

    顧客セグメント

    AI疲れのビジネスパーソン。

  3. 仮説

    顧客インサイト

    何にも急かされず、自分の頭で考えたい。

  4. 設計

    ブランドコンセプト

    AI疲れのビジネスパーソンの駆け込み寺。

  5. 設計

    4Pの設計

    カフェ×書店×読書会、会員制、駅前の2フロア、「AIを閉じて、本をひらく。」

  6. 設計

    顧客体験・事業成果

    来店頻度、読書会の参加、会員の継続を確かめる。

  7. 問い

    反応から見直す

    ここまでで終わりではありません。顧客の反応や成果を確かめ、セグメント、コンセプト、4Pを見直す。この循環が、マーケティングを組織の仕組みにします。

顧客の捉え方を変えると、あなたの事業はどう変わるだろう?

市場・顧客・戦略・組織をつなぐ考え方「システミックマーケティング」を読む →

TRY

LEVEL 1|一人でなぞる

マーケティングトレースを試してみる

気になるブランドや企業のWebサイトを入力して、マーケティングトレースを始めてみましょう。

AIが公開情報をもとに、顧客・提供価値・マーケティング施策などを整理し、考えるためのたたき台を作成します。

出てきた内容を見ながら、気になったところを深掘りしたり、自分たちの仕事に置き換えたりしてみてください。AIの回答がすべて正しいとは限りません。顧客の声や自分の経験と照らし合わせながら、問いを重ねることが大切です。

  • 公開されているWebページを対象とする
  • 個人情報や社外秘の情報は入力しない
  • AIが整理した情報は、出典を確認しながら利用する

無料・登録不要/1日3回まで(今日あと3回)

TOGETHER

LEVEL 2|みんなでなぞる

みんなで、マーケティングトレース。

同じブランドを見ても、人によって気になるところは違います。

それぞれが持っている情報や経験が異なるからです。

例:同じコーヒーショップをなぞる
営業
顧客がどんな理由で購入するのか
商品開発
商品の特徴や競合との差
店舗・現場
顧客の行動や現場の運営
人事・組織
スタッフの能力や働き方
経営
収益性、競争優位、成長の仕組み

それぞれの視点を持ち寄ることで、一人では気づかなかったことが見えてきます。

STPや4Pなどのフレームワークを共通の視点にすると、異なる意見を比べ、話し合いやすくなります。

フレームワークが、部門を越えて考えるための共通言語になります。

ORG

LEVEL 3|組織で活かす

マーケティングを、みんなの仕事に。

全員がマーケティングの専門家になる必要はありません。

営業には営業の、商品開発には商品開発の、経営には経営の仕事があります。

その違いを大切にしたうえで、一人ひとりが自分の仕事と顧客・市場とのつながりを考えられること。その理解を部門の中に閉じず、つなげていくことを目指します。

これまでの状態目指したい状態
マーケティングは専門部署の仕事それぞれの仕事で顧客・市場を意識する
部署ごとに異なる情報を持つ情報を持ち寄って顧客理解を深める
施策ごとに成果を評価する施策同士の関係や事業成果まで考える
経験豊富な人に判断が集中する共通の考え方を使って議論できる
顧客の声が現場にとどまる顧客からの学びを商品・営業・経営に活かす
研修で学んで終わる実際の仕事の中で考え、試し、改善する

マーケティングトレースは、個人がマーケティングを理解するための方法であり、組織がマーケティングを共通言語にするための方法でもあります。

なぞるは、マーケティングトレースを通じて、そんな組織づくりを支援しています。